映画「マチネの終わりに」ネタバレ感想 桜井ユキの演技と、音楽を上手にリンクさせたラストシーンはあっぱれ!

映画 マチネの終わりに ラスト 感想

観終わってから2ヶ月経ってしまったが、映画「マチネの終わりに」の感想を書きたいという気持ちが一向に衰えないので、今こうしてパソコンに向かっている。

本は未読。ポスターのビジュアルから、蒔野(福山雅治)と洋子(石田ゆり子)2人の物語だと思って観始めたら、後半になって急展開……!!!一気にテレビに前のめりになった。

前半は文学的なセリフが違和感で映画の世界に入り込めなかったけれど、最後は観てとてもよかったと思えた。

この記事では、あらすじや登場人物を簡単に紹介した後、グッと来たシーン3つを個人的な感想を交えながら書いていきたいと思う。

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作品情報・あらすじ

製作:2019年 / 上映時間:123分 / ジャンル:恋愛
監督:西谷弘 / 脚本:井上由美子

原作は芥川賞作家 平野啓一郎さんのベストセラー小説。

クラシックギタリストの蒔野聡史(福山雅治)は、知人を介しパリ在住のジャーナリスト・小峰洋子(石田ゆり子)と知り合い、お互いに強く惹かれ合う。

彼女に婚約者(伊勢谷友介)がいると知りつつも、高まる思いが抑えきれなくり、パリのレストランで洋子に思いを告げる蒔野。

しかし、ある出来事がきっかけで誤解が生じ、2人は強い愛情を胸の奥に秘めたまま別々の人生を歩むことになるのだが…

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登場人物 / キャスト

蒔野聡史(まきの さとし) / 福山雅治
世界的なクラシックギタリスト。天才プレーヤーとして名声を得るも自分の演奏に限界を感じて苦悩している。

小峰洋子 / 石田ゆり子
パリの通信社に勤務するジャーナリスト。知性のある美しい人。日系アメリカ人のフィアンセがいながらも蒔野に惹かれていく。

リチャード新藤 / 伊勢谷友介
アメリカで活躍する経済学者で、洋子の婚約者。

三谷早苗 / 桜井ユキ
蒔野聡史のマネージャー。蒔野の音楽と才能に惚れ込む。

・・・・・・・・

ここからは、映画の中でぎゅっと心掴まれたシーンを3つ順番に紹介していきたい。公開から1年以上も経っているので、今更ネタバレに慎重に配慮しなくても大丈夫だとは思うけれど…

以下ネタバレあり—

シーン1 罪を犯す三谷早苗を嫌いになれなかった

画像引用元:映画.com 「マチネの終わりに」フォトギャラリーより

蒔野に恋心を寄せていた早苗は洋子に激しく嫉妬し、2人の仲を引き裂く行動に出る。

蒔野になりすまし、バスターミナルで待つ洋子に別れのメールを送る前後の緊迫感溢れる桜井ユキの演技が凄かった。心の奥の方がドクドクと脈打ち、呼吸するもの忘れていたように思う。

絶対にやっちゃいけないことをやってしまう、卑劣で憎むべき人なんだけれど、

嫉妬という感情は自分の身体で経験したことがあるもので、気持ちがよくわかってしまったからこそ、私は早苗を激しく嫌うことはできなかった。

シーン2 緊張感あふれるNYのカフェシーンは必見!

画像引用元:映画.com 「マチネの終わりに」フォトギャラリーより

物語は終盤、マネージャーだった三谷早苗の告白によってまたまた急展開を見せる。

NYのカフェで早苗から別れのメールの真相を聞き、コップの水を早苗に投げつけるかと思いきや、ぐっと踏みとどまる洋子。石田ゆり子の演技が素晴らしく、見応えがあった。

蒔野は洋子と出会ってすぐにこんなことを言う。

人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で感じやすいものじゃないですか?

引用元:映画「マチネの終わりに」蒔野のセリフより

蒔野と洋子の苦しい記憶の上に早苗の告白という新しい出来事が加わって、それまでの思い出が違う色になっていく。

この作品のキーとなるフレーズ「未来によって過去も変えられる」を体現するような出来事だったように思う。

そのきっかけが、誰かを犠牲にし罪を犯してでも貫く愛ではなく、蒔野の幸せや復活を願う愛からの腹をくくった告白というのも印象深かった。

シーン3 映像と音楽の緻密な関係性にシビれたラスト

画像引用元:映画.com 「マチネの終わりに」フォトギャラリーより

セントラルパークで再会した2人。

ここまではずーっとギターのサウンド、ギターの音色だけだったんだけれども、ここではじめて弦楽器が入ってくる。オーケストラの音楽に変わっていく。この音楽が変わるということで世界が変わる。

そして、その後、蒔野と小峰洋子がどうなっていくのだろうかというのを我々の想像をかきたてるような、そう言った幕切れになっている。

映像と音楽の見事なコラボレーションといってもいいのではないかと私は思う。

引用元:日本映画専門チャンネル(BS255)軽部支配人の解説より

軽部真一さんの解説を聞き、目から鱗がボタッと落ちた。「映像と音楽のコラボ」という自分の持っていなかった視点の気づきをもらい、巻き戻して2度見してしまったラストシーン。

音楽を上手にリンクさせながら、過去が変わったことを表現すると同時に、2人の関係がまた始まるんじゃないかな……と、希望をもたせる展開があっぱれだった。

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おわりに

主役2人よりも気になってしまったのが三谷早苗を演じた桜井ユキさん。

絶対にやっちゃいけないことをやってしまうシーン。やってしまった後に罪悪感で震えるシーン。真実を告白するシーン。本当に演技が秀逸だったと思う。

邦画を観る習慣はあまりないのだけれど、これまで目を向けてこなかった作品や役者に出会うことは楽しいし嬉しい。感想を書き終えたら、結末が違うという小説もなんだか読みたくなってきた。

*キャスト・アイキャッチ画像内の写真は、映画.com 「マチネの終わりに」フォトギャラリーよりお借りしました。

文章: yoko(  @_yoko51

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